老眼の治療方法

医療の進歩により老眼治療も進んでいます

 

老眼になったら、老眼鏡をかけたり、遠近両用のメガネやコンタクトレンズで老眼矯正することが必要になります。

 

しかし、最近では医療技術の進歩により手術による治療など、老眼の治し方の選択肢は増えています。

 

先進医療の技術は、老眼治療にも改革をもたらせていると言えるでしょう。

 

それではどんな治療方法があるのでしょうか?
最新も含めた老眼の治療方法を紹介します。

 

老眼レーシック

 

近年、レーシック手術とは近視の矯正方法としては誰もが知るほど有名になりました。
レーシック手術は近視だけでなく、老眼のレーシック手術もあります。

 

レーシック手術は、角膜にエキシマレーザーを照射して、角膜の表面を削り屈折力を変える治療方法です。
老眼レーシックには「モノビジョンレーシック」「遠視レーシック」の2種類があります。

 

モノビジョンレーシック

 

レーシックにより屈折率を調整して、左右の視力の度数を変える手法です。

 

片方の目を正視、もう片方を近視になるようにレーシック手術を行うと、脳がうまく情報を処理して、近くも遠くも見られるようになります。

 

視力に左右の差をつけるため、立体感が低下することや、その状態に慣れることが難しい人もいます。
ですので、モノビジョンレーシックを受ける前は、その適応能力など十分に眼科医と相談することが重要です。

 

遠視レーシック

もともと遠視や正視の人の目を、近視に近い度数になるように、角膜を凸状に削って中近距離を見えやすくするものです。

 

ただし、この手法では遠距離が少し見えづらく、細かい字を読むときは老眼鏡が必要になることもあります。

 

また、老眼レーシックは自由診療になるので健康保険は適用されません。

 

白内障と多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)

 

加齢によって水晶体が白濁する白内障は、80代になるとほとんどの人に発症します。

 

白内障が進んで日常生活に支障がある人は、白濁した水晶体を取り除き眼内レンズ(人口の水晶体)を挿入する手術を行います。

 

いままでの白内障手術では、単焦点眼内レンズを使用していました。
そのため、遠くに焦点を合わせた患者さんは、手術後に近くのものを見る時には老眼鏡が必要でした。

 

しかし最近では、「遠近両用白内障手術」という、老眼を改善するための多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)を使用するようになりました。
この手法により、白内障と老眼を同時に治療できるようになりました。

 

病院によって多少異なりますが、手術は日帰りでも可能です。
入院する場合もほとんどが2〜3日くらいです。

 

多焦点眼内レンズ(マルチフォーカルIOL)には、

 

  • 遠近が見えるレンズ
  • 遠中距離が見えるレンズ

 

の2種類があります。

 

患者さんの希望でどちらか選択できますが、生活環境を考慮して眼科医と十分相談することが必要です。

 

また乱視用のレンズもあり、乱視矯正も可能になりました。

 

この手法は、先進医療を行うための施設基準を満たしている施設での治療であれば、先進医療部分は自己負担。
それ以外の診察や検査など通常と同じ治療の部分は保険適用になります。

 

しかし、そうではない施設で治療を受ける場合は全額負担になります。

 

その他の老眼治療方法

 

オルソケラトロジー

 

基本的には近視の矯正方法ですが、早期の老眼には効果があると言われています。

 

オルソケラトロジーは、特殊なハードコンタクトレンズを就寝時に装着して、角膜のカーブを変形させ屈折率を矯正する方法で、一時的に近視や乱視の視力補正をする方法です。

 

恒久的に視力矯正をする方法ではなく、一晩装着することで日中は矯正効果の持続ができる治療です。
持続時間も個人差があります。

 

またオルソケラトロジーを中止すると視力は元に戻ります。
オルソケラトロジーは保険適用外です。

 

オサート®️

 

屈折矯正治療として、オサート®️はオルソケラトロジーを進化させた治療法です。

 

オルソケラトロジーは強度の近視や乱視、老眼には対応できませんでしたが、オサートは老眼治療も可能にしています。

 

オルソケラトロジーはレンズデザインを1段階しか設定されていなかったのに対して、オサートは度数に合わせて段階的に累進設定することで、0.01の近視であっても最終的には1.5程度までの視力改善が期待できます。

 

そしてこの技術が老眼への対応も可能にしています。
しかし、この最新老眼治療方法は、日本ではまだ限られたクリニックでしか行われていません。

 

老眼鏡も不要で、レーシックの手術の必要のない夢のような老眼治療方法ですが、費用は高額で保険も適用されません。
値段は両目で380,000円、片目で270,000くらいです。

 

詳しくは世界ではじめてオサート®️治療をはじめた三井メディカルクリニックに問合せて下さい。

 

三井メディカルクリニック

 

〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-4-1 虎ノ門ピアザビル7階
診療時間 9:00-17:30
Tel 03-5157-2321

 

老眼の治療方法はよく考えてから

 

医療の進歩により、老眼も治療で改善できるようになりました。
老眼鏡をかけたり、老眼用コンタクトをはめたりするのが煩わしいと感じる人は、これらの治療方法を考えてもいいでしょう。

 

しかし、それぞれの治療方法にはメリットもある反面デメリットもあります。
その点をよく考慮すること、そして必ず眼科医と相談するようにして下さい。。